Pink Diamond

アーガイル鉱山の閉山と、これから

世界のピンクダイヤモンドの多くは、ひとつの鉱山から生まれていました。その鉱山が、すでに操業を終えています。

アーガイル鉱山は、オーストラリア西部・キンバリー地区の東部にありました(位置はイメージ図)。

アーガイル鉱山とは

オーストラリア西部・キンバリー地区の東部にあった鉱山で、運営は資源大手のリオ・ティント社。1979年に鉱床が見つかり、1983年に採掘が始まりました[2]。世界のピンクダイヤモンド供給の9割以上を担ったとされ[1]、上質なピンクの産地として世界的に知られていました。

意外に思われるかもしれませんが、アーガイルの産出の大半はブラウン系のダイヤで、ピンクはそのなかのごくわずか。さらに宝石品質のピンクとなると、年間でも限られた数しか採れませんでした。年に一度、選りすぐりの石だけを世界の顧客に案内する「テンダー(Tender)」と呼ばれる特別販売も行われ、希少性の象徴となっていました。

40年の歩みと、2020年の閉山

1979キンバリー地区で鉱床を発見
1983採掘を開始
2010年代露天掘りを終え、地下採掘へ移行して操業を継続
202011月3日、採算のとれる資源を掘りつくし採掘を終了[1]

37年にわたって操業し[1]、供給の中心だった鉱山が役目を終えたことは、市場にとって大きな転換点となりました。

閉山が意味すること

新たな主要供給源は見つかっていません。ピンクの産地としてはロシアも知られていますが、ほかの産地では安定した産出は報告されていません[3]。つまり、これから市場に出るピンクダイヤは、すでに掘り出された石が中心になります。

蛇口が閉じても、すでにグラスに注がれた水は残る——。天然ピンクダイヤは、いま世界にある分が、ほぼそのまま将来の供給になっていきます。希少性が年々高まると言われるのは、このためです。

これから選ぶ方へ

供給が細るなかで、実物に出会える機会そのものが貴重になっていきます。写真では分からない淡い色は、手に取れるうちに確かめておくことをおすすめします。希少性の背景を知っておくと、一本を選ぶときの納得感が変わります(あわせて希少性の理由もどうぞ)。

この記事について
アーガイル鉱山の発見・操業・閉山や供給割合は、下記の出典をもとに記載しています。市況や将来の入手性の見通しは変動する可能性があります。
出典
[1] Rio Tinto(アーガイル鉱山の運営会社)「Argyle」公式ページ ページを見る
[2] Yoana Cholteeva「Timeline: the life and times of Australia's unlikely Argyle diamond mine」Mining Technology, 2021年4月12日 記事を見る
[3] Russell Shor「Why are Pink Diamonds Pink? GIA Researchers Dive Deep into their Crystal Structure」GIA(米国宝石学会)2019年10月21日 記事を見る

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よくあるご質問

採掘できる埋蔵量が枯渇したためです。2020年に操業を終了しました。

すぐに無くなるわけではありませんが、新規の供給は限られ、入手性は徐々に難しくなると見られています。

将来の価格は市況や石ごとの状態によって変わるため、一概には言えません。新たな産出が限られることで希少性は意識されやすくなっていますが、当ブランドでは、資産としてではなく想いで選んでいただくことをおすすめしています。

写真では伝わらない色を、実物で。

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