ピンクダイヤモンドを調べていると、「処理」や「トリートメント」という言葉に出会うことがあります。処理ピンクダイヤとは、もともと無色から淡い色の天然ダイヤに、放射線照射や加熱などの処理を施してピンクの色を付けた石のことです。結晶そのものは地中で生まれた天然ですが、色は人の手によるものです。この記事では、処理ピンクダイヤと天然ピンクダイヤの違いと、購入前に確かめたいことを整理します。
処理ピンクダイヤとは:「石は天然、色は人為」
ピンクダイヤとひとくちに言っても、中身は大きく3つに分かれます。
- 天然(ナチュラル):地中で生まれ、産出の段階ですでにピンク色を帯びていた石
- 処理(トリートメント):天然のダイヤに、照射や加熱などで後から色を付けた石
- 合成(ラボグロウン):工場で人工的に育成した結晶
処理石がややこしいのは、「天然のダイヤモンド」であることは事実だという点です。石の生まれは地中でも、ピンクの色は生まれつきではありません。そのため「天然ダイヤ」という言葉だけでは、色が天然かどうかまではわかりません。ピンクダイヤを選ぶときは、石の生まれと色の由来を分けて考えることが出発点になります。
3つの違いの全体像は 天然と人工(合成)の違い・見分け方 で、表にして紹介しています。
天然のピンクと処理のピンク、何がちがうのか
色のしくみがちがう
天然ピンクダイヤの色は、元素ではなく、結晶構造のわずかなゆがみに由来すると考えられています。GIA(米国宝石学会)の研究でも、天然ピンクの多くに見られるこの「結晶のゆがみによる色」は、知られている処理や合成の方法では再現できないとされています。
処理石の色は、照射や加熱によって結晶の中に色の原因を作り出したものです。見た目が似たピンクでも、色の生まれ方そのものが異なります。色のしくみについては 希少性の理由 で、出典とあわせて紹介しています。
希少性と価格の考え方がちがう
天然のピンクダイヤは産出がきわめて限られ、その希少性がそのまま価値になります。処理石は、もとの石に色を付けて作るため、希少性は天然ほど高くありません。一般に、処理石の価格は天然色より抑えられる傾向があります。
ピンクダイヤの価格は、色の起源・色の濃さ・大きさ・透明度とカット・地金とデザインの掛け合わせで決まります。なかでも色の起源は、価格を読むうえで最初に確かめたい項目です。くわしくは 相場と価格の決まり方 をご覧ください。
色の安定性の考え方がちがう
天然ピンクダイヤの色は結晶構造そのものに由来するため、通常の使用で退色することは基本的にないとされています。一方で、放射線照射などで着色した処理石は、条件によって色が影響を受ける場合があります。
なお GIA は、照射や加熱(HPHT処理を含む)による色の処理は通常の着用では安定しているとして、こうした処理石にもレポートを発行しています。ただし、表面に色の層をのせるコーティングについては、レポートを発行しない方針です。処理にも種類があり、性質はひとつではありません。だからこそ「処理かどうか」を書類で確かめておくことに意味があります。色の変化やお手入れについては 色は変わる?お手入れのこと で紹介しています。
天然ピンクダイヤモンドのリングは、全国の取扱店でご試着いただけます近くのお店を探す →
処理ピンクダイヤは見た目で見分けられる?
結論から言うと、肉眼やルーペで天然か処理かを見分けるのは、専門家でも困難です。色の濃さや輝きだけで、色の起源を断定することはできません。
確実なのは、第三者の鑑別機関が発行する鑑別書を確認することです。鑑別書は、天然か合成か、色の起源が天然か処理かを判定する書類です。4Cなどの品質を評価する鑑定書(グレーディングレポート)とは役割が異なるので、名前の似た2つを取り違えないようにしましょう。
鑑別機関としては、国際的には GIA、日本国内では CGL(中央宝石研究所)や AGT などが知られています。
鑑別書で処理の有無を確かめる2つの欄
ピンクダイヤの鑑別書で、とくに見ておきたいのは次の2つです。
- 色の起源:天然(Natural)であること
- 処理の有無(Treatment):なし(None)であること
処理石の場合は、処理欄にその内容が示されます。この2つがそろっていれば、生まれたときから色を持っていた天然のピンクダイヤだと判断する手がかりになります。
もうひとつ気をつけたいのは、合成石との区別です。合成石にはガードル(石の側面)に「LAB GROWN」などのレーザー刻印が入ることがありますが、刻印のない場合もあります。刻印の有無だけで判断せず、書類で確かめるのが安心です。
MILK & Strawberry のピンクダイヤについて
MILK & Strawberry がお届けするピンクダイヤモンドは、天然のピンクダイヤモンドのみです。処理石・合成石を天然と偽ってお出しすることはありません。付帯する証明書の種類は、取扱店の店頭でご確認ください。店頭では、石の内容についてもご説明します。
リングの石は、天然ピンクダイヤモンドのほか、ホワイトダイヤモンド、ピンクサファイアからも選べます。たとえば婚約指輪の Eterna や Sarah も、同じデザインで石を選べます。ピンクの色みをどう選ぶかは ピンクダイヤの婚約指輪で後悔しない?選ぶ前に知っておきたい5つのこと もあわせてご覧ください。
ブランドを選ぶときに確かめたいことは ピンクダイヤの結婚指輪・婚約指輪のブランドの選び方|確かめたい5つのこと にまとめています。
まとめ:「天然ダイヤ」と「天然の色」は別のこと
- 処理ピンクダイヤは、天然のダイヤに照射や加熱で後から色を付けた石
- 天然ピンクと処理ピンクは、色のしくみ・希少性・価格の考え方が異なる
- 見た目での判別は専門家でも困難。第三者機関の鑑別書で確かめる
- 鑑別書では、色の起源が天然(Natural)、処理がなし(None)であることを見る
書類で色の起源を確かめたら、あとは実物の色をご自身の目で。淡いピンクは光の当たり方で表情が変わるので、写真だけで決めずに手元で見比べるのがおすすめです。取扱店で実物を見るときのポイントは ピンクダイヤの指輪はどこで買える?取扱店で実物を見るときのポイント で紹介しています。お近くの取扱店は 取扱店舗一覧 からお探しいただけます。
よくあるご質問
処理ピンクダイヤは、偽物のダイヤモンドですか?
いいえ、石そのものは天然のダイヤモンドです。ただし、ピンクの色は照射や加熱などで後から付けたもので、生まれつきの色ではありません。色の起源が天然のピンクダイヤとは、希少性や価格の考え方が異なります。
処理ピンクダイヤは、時間が経つと色が変わりますか?
天然ピンクダイヤの色は結晶構造に由来し、通常の使用で退色しないとされています。照射などで着色した処理石は、条件によって色が影響を受ける場合があります。購入前に、鑑別書で処理の有無を確かめておくと安心です。
MILK & Strawberry のピンクダイヤは処理石ですか?
いいえ。MILK & Strawberry がお届けするのは天然のピンクダイヤモンドのみで、処理石・合成石を天然と偽ってお出しすることはありません。付帯する証明書の種類は、取扱店の店頭でご確認ください。




